前回、戦略的読書講座の読書編で本の読み方について触れていきました。
今回は、読んだ後にいかにして本の内容を自分の知識やスキルに変えていくかについてお伝えします。いよいよ「凡才が成功するための戦略的読書講座」の最終回ですよ。
さて、あなたは1冊のノウハウ本を読んだ半年後、どうなっていたいですか?
A:「この本のおかげで私の人生は大きく変わった!」
B:「あ、そういえばこんな本読んだなあ。どんな内容だったっけ……」
当然、Aの方がいいですよね。でも今までのあなたを振り返ってみてください。AとBどちらの方が多いですか?
「ほとんどがBかな……」
ご安心ください。当然私もBの方が多いです。せっかくお金と時間をかけて本を読んだのに、残念ながら「読んだことすら忘れている本」もたくさんあります。もったいないですよね。
これからは本に書いてあったことを継続して実践する。人生を変えてくれる本に沢山出会えれば、どんな願いも叶えられる。そんな気がしませんか?
目次
「著者の考え」を「あなたのコンテンツ」に変換
ひとつ前の記事「(3)読書編」で、本を読んだ「まとめ」をノートに記入してくださいとお伝えしました。「まとめ」は著者が伝えたい「考え」を集結しているものです。ここでは「著者の考え」を「あなたのコンテンツ」に変換していきます。
1冊の本から得られる「あなたのコンテンツ」。これを生かすも殺すもあなた次第。何もしなければ何も起きません。単に「忘却」の世界に捨て去られていくだけです。だから継続して行動していきましょう。本を買った時にあなたが期待した「理想的な未来」以上に強力なものを手に入れられるかも知れません。あなたは無限の可能性を秘めているのです。
ワクワクしませんか?
本を読んだ後のあなたは、
ステップ1:「まとめ」からタスクを抜き出す
ステップ2:「まとめ」から覚えたいものを抜き出す
ステップ3:継続して行動する仕組みをつくる
この3つを確実に実行していけば本気で人生が変わっていくかも知れません。
ステップ1:「まとめ」からタスクを抜き出す
「まとめノート」を読み返します。
その際、
①あなたが行動にうつしていくべきこと(=タスク)
②あなたが記憶しておくべきこと
③あなたが意識しておきたいこと
の3つに分けて、該当する箇所に①②③の記号を書いていきます。
①はあなたが行動する「タスク」です。このタスクの扱い方が、あなたの成功を決める生命線です。きちんと「いつやるか」を決めていきましょう。
たとえば
・手帳のスケジュールやToDoリストに書き込む
・毎日行動する時間を決める
・習慣化しているルーティンとセットにして実行する…など。
どのようにすれば、あなたがきちんと行動できますか? 一番挫折しない方法(=毎日きちんとやりきれる方法)で実践しましょう。
ステップ2:「まとめ」から覚えたいものを抜き出す
ステップ1では「まとめ」のノートに①②③の記号を書きました。ステップ2では「②あなたが記憶しておくべきこと」「③あなたが意識しておきたいこと」を抜き出します。
「②あなたが記憶しておくべきこと」は、覚えやすいようシンプルな言葉にまとめましょう。可能であれば「韻」を踏む、「テンポ」をよくするなど、覚え易いように工夫をします。
「③あなたが意識しておきたいこと」は「スローガン」のように短めの1文にしてください。
暗記用のノートを1冊用意して、②および③について書き出します。
また、スマホの単語帳アプリに登録しておくのも良いでしょう。
暗記用ノートや単語帳アプリは、スキマ時間に繰り返しチェックしましょう。定期的にチェックすることにより、あなたの知識として身についていきます。
継続して行動する仕組みをつくる
本に書いてあったことに沿ってきちんと行動し、覚えるべきものは覚え、意識すべきものは意識する。この一連の流れを継続的に実行しましょう。必ず成果になって現れてきます。
以上、4回にわたって「戦略的読書」についてお伝えしました。
1冊の本でも「気軽に読む」のではなく「戦略的に読む」ことで、生涯役立つスキルにつながっていきます。さらに、この流れを仕組み化して継続的に実行していくと、最小限のコストで成功につながる道が築けていけることでしょう。
もちろん「気軽に本を読む」ことに比べて、時間は5倍程度かかりますが効果は無限大。ぜひ実践してみてください。