ちょうどいい文章の書き方第1弾、いかがでしたでしょうか?
正直なところをお伝えすると、ブログを書きながら私自身の勉強にもなりました。
私もたしかに、ブログ上はいつも「ちょうどいい文章」を書こうと意識をしています。でも、私の仮の姿は会社員(むしろそっちが実の姿ですが……)。
そう、勤務時間中は会社で常に「The 堅苦しい文章」を書いているのです。たとえば社内連絡文書、営業マニュアル、報告書などなど。
これらの文章を「そつなく」こなすポイントは以下のとおりです。
- MS明朝で地味に書く(これこそ私の認識では「The 堅苦しい文章」用のフォントです)
- 漢字で書くべき箇所は漢字で書く(ひらがなを使うと「漢字知らないの?」って言われます)
- 必要な情報だけを伝える(読者への語りかけなんて無縁の世界です)
- 書き上げた文章に対して上司のチェックが入る(これがいちばんつらい)
どうでしょうか。文章を書くのは好きなはずなのに、なぜかストレスがたまる気持ち、わかってもらえますか?
たから、ブログ記事で書く「ちょうどいい文章」が息抜き(失礼しました)になるんです。
目次
読んでいて疲れない文章にする
読者が「気軽に」読むタイプの文章(ブログなど)の場合、とにかく「読みやすさ」が大切になってきます。
読者は読むのにお金を払っているわけではありません。つまり読むのをやめても、読者にとっては痛みがないわけですよね。
だから少しでも「読みにくさ」を感じたら、あなたの記事から逃げ去ってしまいます。
あなたの記事から逃げ出さないように、第一弾で以下のポイントをお伝えしました。
- 段落をこまめに分ける
- 画像を入れる
- 難しい言葉はさける
- 1文は長くなりすぎないようにする
- 箇条書きを活用する
- 「ひらがな」で違和感がない場合はできるだけ「ひらがな」を使用する
今回の記事では、上記以外、つまり前回お伝えしていないポイントについてお伝えしていきます。
1つの文章では1つのことだけを伝える
普段、文章を読んでいると
「ん、これってどういう意味? 複雑すぎてわからんぞ……」
時々そんな文章に出会います。
たとえば次のように……
「何が言いたいのかよくわからない……。わかったのは『営業マンが可愛そう』ってことぐらいかな」
そう、読むのにも、理解するのにも一苦労ですよね。
人は文章を読むとき「。(句点)」をひとつの「意味の区切り」と判断して一息つきます。別にその都度意識していませんが、文章が長いとそれだけでストレス。さらに「。(句点)」と「意味の区切り」がずれていると、ストレスを通り越して「苦痛」になってしまうのです。
一文一義の実践例
せっかくあなたのブログに訪れてくれたのに、読みにくさが原因で去ってしまったら悲しいですよね。
1つの文章では1つのことだけを伝えることは鉄則になっていて、このことを一文一義(いちぶんいちぎ)といいます。
ポイントは
- 接続詞で文章をつなげていくのは極力避ける
- 文章は細かく切る
- 一文の構造はシンプルにする
この3点にしたがって、さきほどの文章を書き直してみました。
どうでしょうか?
意味の区切りで句点をうつと、わかりやすくなりますよね。
かぎかっこの活用で文をわかりやすくする
- かぎかっこ(「」)は会話文のときに使う
- 会話ではなく「思った」ときは二重かぎかっこ(『』)を使う。
国語の時間にそのように教わってきましたよね。たしかにそれは間違っていません。でも、国語の時間に習ったことだけしか使わないのでは、いつまでたっても「ちょうどいい文章」は書けません。
この「かぎかっこ」。実際には会話以外にも重要な使われ方があるのです。
それは「強調」と「わかりやすさ」です。
「かぎかっこ」で「強調」したいポイントを「強調」する
ここで問題です。
- 浅田くんは毎朝「たまごかけ」ごはんを食べるのが日課です。
- 白石くんは毎朝たまごかけごはんを食べるのが日課です。
さて、浅田くんと白石くん、どちらのほうが「たまごかけご飯」を愛しているでしょうか?
正解はありません。
正解はないけど、なんとなく浅田くんの方が「たまごかけご飯に対する愛」を感じませんか?
白石くんは、生玉子の代わりに「オムレツ」にしても怒らなそう。でも浅田くんは「オムレツ」したら激怒されそう。そんな感じがしますよね。
それがカッコを使った「強調」の表現なのです(いいのかなぁ、そんな説明で……)。
「かぎかっこ」で、わかりにくい文章を「わかりやすく」する
続いて「かぎかっこ」を使って文章をわかりやすくするお話をします。
次の文章。パっと見て意味がわかりますか?
どうでしょうか? 意味はわかったけど、理解するまで少し時間がかかりましたよね。
では、
瞬時に意味がわかります。そう、それがカッコを使った「わかりやすさ」の表現なのです。
とくに「ひらがな」が多い文章だと「どこまでがひとつの単語なのか」がわかりにくいですよね。
以上のように「」を会話文以外でも上手に使いこなしていくと「ちょうどいい文章」になりますよ。
もう一歩読者に寄り添ってみる
読者と会話をするように文章を書くと、読者に「もう一歩」寄り添うことができます。寄り添うことで、読者は「自分に話しかけている」とおもってくれて、最後まで文章を読んでもらえる可能性が高まります。
では、読者にどの様に寄り添えばいいのか?
そのポイントは「です・ます調」の文章に、時々「呼びかけ表現」を使って、目の前の読者に話しかけるよう書いていくことです。
たとえば次の文章。
ごく普通のノウハウ系の文章ですよね。
これを一歩読者に寄り添うと
このように、読者に話しかけていくと、一歩寄り添った文章になります。
たとえば「~ですよね」「~なんです」といった言葉を使いながら、話しかけるように文章を書いていきましょう。
ちょうどいい文章になりますよ。
50代だからこそ読者に寄り添うべき
読者に寄り添うこと。
これは若い人のほうが得意とします。前回もお伝えしましたが、デジタルネイティブ世代は「ちょうどいい文章」が自然に書ける人が多いのです。
でも50代の書く文章には、これまでの人生経験でつちかってきた「いい意味での個性」があります。個性は「味」になり「魅力」になり「ファン」をつくります。
はじめは読者に寄り添うことが苦手でもいい。書いていくうちに「ちょうどいい文章」が書けるようになります。
ちょうどいい文章+あなたの「個性」「味」「魅力」で50代パワーを引き出していきましょう。