「ここはどこ? 私は誰?」
 80年代に流行った言葉だそうで。ちょっと懐かしいですね。

それはともかく、
 ここはどこ?
 私は誰?
 どうすればいい? 

ネット発信をはじめたころ、こんな感覚に陥ったことがありました。

 べつに記憶を失ったわけではありません……。ネット上で迷子になってしまったのです。

「……どういうこと?」

 分かりづらくてすみません。どういうことかというと、

・書いているテーマがバラバラ
・誰に向けての発信かがわからなくなってしまう
・自分以外にも同じような発信がたくさんある

 いったいどんな発信をしたいのか……自分でもよくわからなくなり、ブログをサボりがちになってしまう。
 そんなことを繰り返してきました。

 そんな「過去の私」と同じような悩みを抱えている人いませんか?

3つの大切なC

 3C分析。聞いたことある人も多いでしょう。マーケティング用語です。

「え、マーケティング? だったら苦手なのでいりません」

 わかります、その気持ち。経済とかマーケティングとか、聞けば聞くほどわからなくなりますよね。私もそうでした。

 たしかに難しく考えればどんどん難しくなってきます。だから、身近な例をはさみながら、わかりやす解説していきます。

ブログで迷子になる理由

 はじめてブログを書いた頃、誰からも読んでもらえませんでした。全く存在を知られていなかったので、当たり前といえば当たり前。
 それでも「こんなに一生懸命書いているのに、だれも読んでくれない」と嘆く毎日。

 嘆く前に原因をしっかりと究明していけばいい。でも、私は原因究明のポイントがずれていました

・もっとみんなが興味を持つ内容にした方がいいのかな
・もっとタイトルを目立たせる必要があるのかな
・もっと頻繁に更新しないといけないのかな……

 悩んだ挙げ句にやったことは、
・読者を増やすために、できるだけ沢山の人が関心を持つネタをアップする
・強い言葉をタイトルに使って読者を惹きつける
(強い言葉:ウソ、常識、真実、魔法の、真逆の、など)
・内容の良し悪しよりも毎日アップすることにこだわる
 うーん、今考えると意味なかったですね。

 努力して結果が出ないと正しい方向が見えなくなってくる。まさにそういう状況でした。

・沢山の人から注目をされようとしていた
 ⇒自分が目立つ「ニッチな分野」で一貫した発信をする方がいい
・強い言葉をタイトルに入れれば目立つと思っていた
 ⇒読者が「自分の変化」を具体的にイメージできるタイトルの方がいい
・更新頻度にこだわっていた
 ⇒発信内容にこだわった方がいい

 すべて間違った方向に進んでいたため、結果を出せずにネット迷子になってしまったのです

3つのCとは

 3C分析は
・Company(自社)
・Customer(市場・顧客)
・Competitor(競合)
 の3つの視点からマーケティング環境を分析していくものです。

 それぞれを具体的にみていきましょう。

<Company>
・自社の強み、弱みは?
・自社の会社規模、シェアは?
・自社の持っているリソースは(人材、商品、開発力、資金力など)?

<Customer>
・市場全体の現在の規模は?
・今後、市場全体がどの様に変化していくか
・顧客は何を求めているか(ニーズ)

<Competitor>
・競合にはどんな会社があるか? 
・競合の会社規模、シェアは?
・競合の強み、弱み、戦略は?

 この3つのフレームワークで、自社の取り巻く環境を分析していき、これからの戦略を考えていきます。

「ふーん。言いたいことは何となくわかったけど、それを使ってどうすればいいの? 自社とか言われても、会社組織じゃないし……」

 そうですよね。たしかに3Cってそのまま考えると、企業のマーケティング戦略にしか使えないイメージですよね。

 そこで、個人のライティングの場合、この3Cのフレームをどの様に使っていけばいいのかを考えていきます。

3C分析 ✕ ライティング

 Company(自社)、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)について「ライティングでどの様に活用できるか」を考えていきます。

 活用できるケースは、具体的に以下が考えられます。

・ネット上でブログなどを発信する
・電子書籍を執筆してリリースする
・スモールビジネスを展開する準備段階でSNS発信を活用する……

<Company>
 会社組織じゃない場合は「あなた自身」のことになります。

<Customer>
 ライティングの場合は、
 市場:あなたが書いていくジャンルのこと
 顧客:読んでくれる人、つまり読者
 になります。

<Competitor>
 競合は
・あなたと同じジャンルで発信している人
・あなたと似たような発信をしている人
 になります。

Company:あなた自身を知る

あなたはいったい誰ですか?

 発信していく上でいちばん大切な要素が「あなた自身」です。だから「あなたが何者なのか」を常に意識して文章を書いていく。
 これができていないと、読者から「いったい何がいいたいの?」と思われてしまうのです。

「そうはいっても、私のコトは私が一番よくわかっています!」

 たしかにそうかも知れません。でも本当でしょうか?

あなたについて質問します

 これからあなたのことを質問します。

 準備はいかがですか? 自分自身のコトだったら考えなくてもすぐに答えられますよね。 

 では、以下の質問にそれぞれ10秒以内で答えてください。

・あなたの「長所」は何ですか?
・あなたの「短所」は何ですか?
・あなたの「魅力」は何ですか?
・あなたの「性格」を3つのことばで表現してください?
・あなたが譲れない「こだわり」は何ですか?
・あなたが「好きなこと」は何ですか?

 いくつ答えられましたか? わかっているつもりでいても、すぐに答えが出てこなかった質問が多かったはずです。

自分を明確に整理することがはじめの一歩

 自分のことは「わかっているつもり」でも意外にわかっていない。
 だから、頭の中で漠然と思っているものを明確に言葉にして整理しておく必要があります。

 先程の質問で答えられなかったものを、しっかりと時間をとって書き出しておきましょう。

 これが3C分析でいうところのCompany=自社分析の第一歩です。  

Customer:ジャンルと読者を知る

ここはどこ?

 思いつくままに発信をしていると、ジャンルが絞り込めず

「えーっと……料理と……それから、ダイエットと、海外旅行。あ、あと副業とラーメンの食べ歩きについても書いてます」

 こんな感じになっていませんか。

「ダイエットのためにも、食事に気をつけないといけません」という記事をアップしている。過去の記事を見たら「ラーメンの食べ歩き」についての記事があった。それだと、説得力のカケラもないですよね。

 極端な例を挙げましたが、ある程度ジャンルを絞っておかないと、
・読者が混乱してしまう
・あなたの専門分野を作れない
・読者を増やす対策をとりにくい

という問題があります。

「Company=自分を知る」で明確にした「あなた自身」が書きたいことをきちんと定義し、その定義に沿って発信していきましょう

書きたいジャンルのニーズを知る

・人気のあるジャンルだったら沢山の人に見てもらえると思って発信していたら、同じような発信が多すぎて目立たない。
・他の人が書かないニッチなジャンルで発信したが、ニッチ過ぎて誰も見てくれない。

 人気のあるジャンルを狙っても、ニッチなジャンルを狙っても結局見てもらえない。よくあることです。
 せっかく発信するのなら、少しでも多くの反応がほしいですよね。

 ニーズがあってライバルが少ないジャンル。これを調べられれば一番よいですよね。そんなときのおすすめツールはUbersuggest。

 Google Chromeの拡張機能として設定可能なので、Chromeウェブストアから検索してみてください。使用方法についてはGoogle検索をすれば詳細に説明しているサイトが数多くありますので、ここでは説明を省きます。

 Ubersuggestで「ニーズがあってライバルが少ないキーワード」をさがしていきましょう。

あなたのブログの読者層を知る

 ブログは誰のために書くものですか? 

「自分のためです」
そういう考え方もあります……。でも、その前に「読者のため」を思って書きますよね。

 だから読者層を知ることを意識しないといけません。

・誰に対して発信しているのか?
・読者はあなたの記事を読んでどんな感情を抱くのか?
・読者はあなたの記事を読んでどんな行動を起こすのか?

 そうです。読者のことをきちんと知ることが大切なのです。

 読者を知ることについては、別なブログ記事で解説しています。ぜひご覧ください。

 以上、Customer(市場と顧客)についてお伝えしてきました。
「ここはどこ?」とならないように、市場で必要とされるニーズと読者についても分析していきましょう。
 

Competitor:仲間の発信をヒントにする

どうすればいい?

 3C分析。最後のCはCompetitor、競合=ライバル分析です。

「競合? ライバル?」

 たしかに「競合」とか「ライバル」とかいわれてもピンとこないですよね。別に商売敵ではありません。むしろ同じ方向を目指している仲間なんです。

 何かを調べたい時、大抵の人はGoogleで検索をします。できれば1ページ目に自分の書いた記事がきてほしいですよね

 数千万の記事で、自分が書いた記事が検索結果1ページ目に入るのは至難の業。それでも検索順位の上位を取っている人がいます。その人たちの発信は、「読者のニーズにきちんと答えている」から検索上位にランクインされているのです。

検索上位の記事を分析する

 検索上位の記事はどこが良かったのでしょうか?

 検索した人は、その記事で「何らかの課題ができそう」と思ってきちんと読む。それをGoogleが「いい記事にちがいない」と判断して検索順位を上げていったのです。

 だから検索上位の記事を分析すれば、読者を集めるポイントがわかってきます。それぞれの記事を以下の5点について分析していきましょう。

・誰にむけて発信しているのか?
・何を発信しているのか?
・どのように読者の課題を解決しているのか?
・あなたにない、その人の発信の良い点はなにか?
・あなたがその人に勝てる点はなにか?

あなたの記事の読者を集める3ステップ

 Competitor分析で読者を増やすために、以下3つのステップを行いましょう。

ステップ1:検索上位の記事を分析
ステップ2:いいところはあなたの記事にとりいれる
ステップ3:あなたがウリとなるポイントをさらに強化する

 沢山の発信を参考にすることで、あなたの発信がさらによくなります。
 

3つのCで「あなたの魅力」をMAXに

 マーケティングのフレームワーク「3C分析」についてお伝えしました。3C分析はビジネスをしていく上で非常に大切なこと。それはライティングの場合も同様です。

 Company、Customer、Competitorの3つをしっかりと使いこなすして、あなたの持つ「魅力」を最大限に引き上げていきましょう。