発信&共感力。誰に何を伝えるかの教科書シリーズ、今回が第5回、最終回です。
このシリーズでは、以下を中心にお伝えしてきました。
・ターゲティング
響くメッセージを発信して、読者を振り向かせる方法
・誰に伝えるのか
読者の代表=ペルソナを設定して、ペルソナと仲良くしていく方法
・何を伝えるのか
ペルソナと会話をしながら、苦労しないでネタを作っていく方法
いかがでしたでしょうか?
当然、このシリーズだけで発信するために必要なことが全てマスターできるわけではありませんが、継続して書き続けていくことで、共感を得られるライティングスキルが上達していきます。
目次
継続すれば何にでもなれる
継続は力なり。たしかにそうですよね。出だしはどんなにダメダメでも、やり続けていれば「しっかりとした力」になっていきます。
ライティングで大切なことは、相手に伝わること。そのためには相手の気持ちをしっかりと理解できていないといけません。言い換えると「ペルソナ」の気持ちがわかれば、相手に伝わる文章が自然に書けるようになっていきます。
一人の「ペルソナ」と長く付き合えば付き合うほど、ペルソナの気持ちがわかるので、ライティング力が上達する。あなたとペルソナとの会話の中で、どんどん新しいネタが広がっていくことでしょう。
「楽」に「早く」書けるようになる。
「楽しく」「共感を生む文章」を書けるようになる。
そのためにも「継続」することが大切なのです。
目的を意識する
このシリーズでは、発信していくためのテクニック的なことをお伝えしてきました。しかしテクニックはあくまでもテクニック。
どんなにテクニックを身につけても、本質的な土台ができていないとあなたの書いた文章はパワーを持ってきません。その土台となるのが「何のために書くのか」という目的。
- 文章力をあげるため
- 思いを伝えるため
- ビジネスを広げるため
- 同じ趣向をもった仲間とつながるため
- 勉強のアウトプットの場とするため
- 自己満足のため
- 自己成長のため
- ブランディングのため……
さまざまな目的が考えられます。
どんな目的でも良いので「自分は何のために発信するのか」さらに言うと「誰に」「何を」「何のために」発信するのかを常に意識して発信していきましょう。
時短を意識する
丁寧に記事を書くことはいいこと。でも、それによって時間がかかり過ぎてしまっては話になりません。
たとえば1つのブログを書くのに3日も4日もかかってしまう。そうなると大仕事ですよね。書きはじめてから投稿するまで、時間がかかればかかるほど嫌になってくる。
だから、1つのブログは「時短」を意識して書くようにしていきましょう。
時短するためのポイントを3点挙げます。
1)ネタ探しと執筆は分けて考える
ネタ探しはいつでも、どこでもできるもの。むしろ、
・風呂に入っているとき
・ご飯を食べているとき
・運転をしているとき、
・テレビを見ているとき……
「なんとかネタを考えよう」としているときよりも、他のことをしているときに「ふと」浮かんでくることが多いのです。
それをメモして整理しておき、いつでも「ネタ」として取り出せるようにしておく。
また、何かしらの疑問が浮かんだときには、その場でネット検索をして調べる。それによってネタ探し~リサーチの時間が節約できるのです。
PCの前で作業をするのは、執筆活動に特化できたらかなり時短になりますよね。あわせて執筆中も「よ~し、45分で書き上げるぞ!」というように、時間を意識して書いていきましょう。
2)型にはめる
型にはまっている。
どちらかというとネガティブな言葉ですよね。面白みがない、ありきたりなものしか生み出さないような……
でも「型」は長い歴史の中で「効率のいい方法」「効果的な方法」として生み出されたものです。だから、まず「型」にあてはめてみると、わかり易い文章を苦労せず書けるようになります。
文章の「型」はいろいろ。意識的にいくつかの型を使ってみて、状況によって使い分けるようにしましょう。
・PREP(結論の後に理由と事例を伝える、書きやすく伝わりやすいオススメの型)
Point(結論)⇒ Reason(理由)⇒ Example(具体例)⇒ Point(結論)
・三段構成(シンプルに伝えたいことを伝える型)
序論(概要)⇒本論(事例・理由を加えた主張)⇒結論(まとめ)
・起承転結(物語などに使われる型)
起(前提)⇒承(広げる)⇒転(流れが変わる)⇒結(しめくくり)
他にも「型」はいろいろありますので、調べてみて自分にあったものを探してみましょう。
3)完璧を求めない
「できない」と認識するのは、才能がないからではなく「完璧」を求めているから。目標を高く設定することはいいことですが、高すぎる目標が「挫折」の原因を作ってしまっては本末転倒です。
3割バッターだって、10回中7回はアウトになる。多少読みにくい箇所があっても、ネガティブな評価はされません。完璧を求めすぎてスローになるよりも、どんどん記事を世に出していきましょう。
アウトプットの回数が増えれば、スキルはどんどん上がっていくので自然に質の高い文章が書けるようになっていきますよ。
つながりを意識する
執筆は一人で行うのが普通。でも、読者があっての執筆です。自分一人の世界ではなく、読者と一緒の世界で生きていることを常にイメージしていかないといけません。
発信の形態にもよりますがブログの記事の場合、自サイト内では交流をはかる機会があまりないですよね。そこでTwitterやFacebookなどと連携させ、読者と交流をはかる仕組みをつくっていきましょう。
読者との「つながり」を意識して執筆をおこなうと、次のような「いいこと」があります。
1)読者がファン化し口コミが広がっていく
あなたがブログ記事を書くだけなら、一方的なコミュニケーション。広がりがありません。
しかし、SNSなどで読者と「つながり」を持つと、読者とのコミュニケーションが広がっていきます。
そうなると読者はどうなりますか?
・「友だち」「仲間」になる
・「お客様」になる
・「生徒」になる
・「先生」にもなる
・「応援してくれる人」になる
そう、あなたを応援してくれて、あなたの「力」になってくれる「大切な人」に変化していきます。
そして、コミュニケーションをさらに繰り返していくと
・「ファン」になる
・「よい口コミ」を生んでくれる人になる
読者との「つながり」を大切にしましょう。
2)読者と一緒に自分も成長できる
読者とつながりをもつと、読者が「応援してくれる人」になってくれるとお伝えしました。読者はあなたから学ぶだけでなく、あなたの成長を手伝ってもくれるのです。
「励まし」「意見」など、具体的なアクションにでる読者もいます。でも、特にアクションをしなくても、心のなかで励ましてくれる人もいます。
一度でもつながった人は、反応がなくても「きっとこんなふうに思ってくれているんだろうな」とイメージすることができます。
それが大きな心の支えになる。
また、読者に「宣言する」のもいいでしょう。
・半年後●●の資格を取得する
・ブログを毎日更新する
・毎朝ジョギングする
ブログ内で宣言することで、習慣化の助けにもなります。
3)リアルな意見を取り入れられる
読者が記事を読んでどう感じたか?
読者がどんな記事に反応したか?
読者が何に興味を持っているのか?
読者はどんな記事が読みたいのか?
読者と交流をはかることで、こうしたリアルな意見を吸収できます。
それを次回以降の発信に生かしていくこと。これこそが、読者をファン化する最善の方法となっていきます。
最後に
全5回に渡ってお送りした「発信&共感力。誰に何を伝えるかの教科書」シリーズに、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
5回の記事を通じて、少しでもあなたの発信のお役に立てていればありがたいです。