子どもの頃から「頑張っている感」を出すのが嫌い。
「なぜ?」と聞かれても、性に合わないからとしか言えません。

「他人が頑張っている話なんて誰も聞きたくない」
 小学校の時に友だちに言われました。自分の「頑張り」をアピールしていたら言われた言葉に、子どもながらショックを受けた記憶があります。そんなことがトラウマになっていたのでしょう。

「頑張っていない」「努力していない」そんなフリをしてテストではちゃんと点数をとれる。
「ちょっとヤな感じ」ですよね。
実はこっそり努力していたんですけど。

 子どもの頃だけじゃなく、社会人になってからも頑張っている姿はあまり人前に出しませんでした。仕事で「頑張っています」という姿を見せるよりも、結果を出せばいい。そんな意識でいました。

 だから、自分を褒めるということがどういうことなのか、正直なところ理解できませんでした。

1:自分を「ほめる」ようになったきっかけ

「謙遜が美徳」という環境で育ってきたせいか、自己アピールって日本人は特に苦手ですよね。私も「The日本人」なので、自分の良いところをアピールすることにとても抵抗がありました。

 そんな私が大きく変わったのは、ライティングを志してから。

 ライティングを学びはじめてすぐに「SNSをやったほうがいい。特にTwitterは文章の勉強になるし、つながりが広がるんで絶対に必要」と、沢山の人から言われました。

「Twitterかぁ。やらないとダメなのかなぁ」

 当時、Twitterに対してはあまり良いイメージをもっていませんでした。

「140文字で何が伝わるの?」
「誹謗中傷されて精神的に病んでしまった人がたくさんいるのに……」 
 でも、そんなネガティブな印象は、Twitterをはじめた初日に払拭されました。

「え、なに? みんな優しいんですけど……」
「優しいだけじゃない。みんなのツイート読んでいると元気が出てくる」

 そう、Twitterをやっている人たち。みんな優しいし頑張っている。そして、自慢っぽくなく「自然に」「さりげなく」頑張っている感が伝わってくる。

 その頃、私は自己肯定感をもつことの大切さや、潜在意識について学んでいました。自分の「いい部分」をきちんと認めることが必要だとはわかる。
 でも、そのために何をどうすればいいのか? 
 それがわからない。だから、自分の「いい部分」をだせずにいました。

 Twitterで発信している人たちは、着実に進んでいる自分の姿を具体的にイメージできて、それを発信できている。同じ様に私も、頑張っている自分の姿を発信することで夢を叶えていくことができる。

 そう認識しました。

 毎日の他愛のないつぶやきの中で「自分が頑張っている姿」を表現できる。
 会ったことも見たこともない人からの「たったひと言」で勇気をもらうことがある。

「自分が頑張っている姿を出すことって、悪いことじゃない。むしろ『投稿する人』と『読む人』のそれぞれがお互いに『よい刺激』を与えている」

 そんな事実に気が付きました。「頑張っている姿」をTwitterで発信したい、つまり……
・Twitterで自分のことを投稿する 

・他の人の記事をチェックして、いい記事には何かしらのアクションをする
  ⬇
・こちらがアクションをした人が、私の記事にアクションしてくれる
 ⬇
・お互い満足

 こうした流れでSNS仲間同士で「励まし」「励まされ」ながら、自分の「いいところ」を伸ばしている人って多いですよね。

2:自分をほめる効果

自分をほめると以下のような効果があります。

1)気持ちが安定し、元気になれる

 これは「セロトニン」「ドーパミン」といった脳内物質が分泌される影響です。

 脳内物質といわれると「はぁ……」という寂しいリアクションになる人もいます(私もです)が、要するにあなたの「目標達成」を全力で応援してくれるもの。

 何らかの目標に向かって頑張っている人にとっては「力強い応援団」になってくれるでしょう。

2)自信がついてくる

 人からほめられると嬉しい。それは他人からほめられた時だけでなく、自分自信でほめらたときも同じです。もちろん、根拠のないお世辞はあまり意味がありません。

「今日は計画したとおりに勉強が進んだ。すごい! 目標に向かった一歩ずつすすんでいるね」

 というように、きちんと根拠を添えてほめるようにします。繰り返していくと自分に自信がつき、さらに「やる気」が出てきます

3)良好な人間関係ができる

なぜ自分をほめることが人間関係につながるのでしょうか? たしかに不思議な感じがしますよね。

自分をほめるためには、はじめに自分の良さを知る必要があります。

自分の良さを知る⇒他の人の良さを知る⇒人間関係が良好になってくる。

こうした流れですね。

自分の「いいいところ」に目を向けると、自分のことだけでなく、他の人の「いいところ」にも目がいくようになります。

自分のことにも、他のひとのことにも、物事を前向きに考えられる。

さらに「ほめること」は「ほめられること」にもつながっていくので、良好な関係を築いていきます。

4)自己肯定感が上がってくる

自分が頑張っている姿を認識することは、自分を認めること。

その結果、以下のように「よい流れ」ができてきます。

・自己肯定感が上がっていく。

・どんなことに対してもポジティブになれる。

・些細なことに悩まずに済む。

成功体質になれる

まさに「いいことづくめ」なのです。

5)潜在意識を味方にできる

あなたの意識の95%(諸説あり)を占める潜在意識。あなた自身は自覚なし。でも、行動・考え方の大半を占めているのが潜在意識なのです。だからあなたが何かを成し遂げたいと考えた場合に、潜在意識を味方につけることは不可欠です。

 潜在意識は、あなたが変化することを嫌います。それは、変化することであなたの生命に何かしらの危険を及ぼしてしまうことを危惧しているから。
 いま取り組んでいることは人生にとって大切であることを、潜在意識に気づいてもらう必要があります。

 きちんと自分の成果を「ほめる」こと。それが毎日繰り返されれば、潜在意識も「いまやっていることは生命維持にとって危険ではない。むしろ必要なことなんだ」と納得してくれて、全力で応援してくれるようになります

3:3か月間「私ってすごいね日記」をつけてみた

1)実践できている「私ってすごいね日記」

 Twitter以外でも、私が実践して効果が高かった方法があります。それは「私ってすごいね日記」。

 日記というと「三日坊主」の代名詞。なかなか継続できるものではありません。それに私自身も継続力については、はっきり言って自信がない……

 それでも「私ってすごいね日記」は3か月実践できています。

 一体どんな日記なのか、気になりますよね(タイトルでほぼ想像つくと思いますが……)。

2)「私ってすごいね日記」とは?

 文字通り、自分自身をほめる日記です。でも日記のように長い文章を書く必要はありません。書く文字数は自由。短いときで3行程度です。

 書く内容は、自分が取り組んでいることについて

・その日にやったこと(内容、量、その他)
・やったことへのポジティブな感想
・計画したけどできなかったことについてもネガティブな表現は使わない。
 例)「今日は●●ができなかった」⇒「明日は●●をやる」
・前進した自分をほめる

 内容としてはこれだけ。日によって長文になることもありますが、それでも5分あれば書けます。

3)続いている理由

 私はこの日記をスマホで入力しています。スマホに日記アプリを入れて、そこに毎日入力。なにをやっても継続できなかった私が毎日続いている理由、それはルーティンに組み込んだからです。

 毎日必ず行うルーティンに組み込むと、継続→習慣化がスムーズにできますよね。組み込む先のルーティンはいろいろ考えられますが、私の場合はお風呂。スマホに防水機能がついていないとできないのですが、湯ぶねにつかっている時に、その日やった成果を音声入力で入れ込んでいます。

 風呂は毎日入ります。しかも一日で一番リラックスしている時なので、その日やってきたことを振り返るには最適です。
「ふーっ」とひと息ついて、その日の成果を振り返りながら「音声入力」で入力してみてください。

4:まとめ(自分をほめる習慣を身につけた効果は?)

 このように、私は今年の正月から3か月間「私ってすごいね日記」を継続中です。今、まさに効果を実感しているところ。
 「年内にフリーランスとして独立する」という目標を掲げ、それに向けて一つひとつのタスクを着実にこなしていく。去年までためらっていたことも、どんどん新しいチャレンジができているのです。

 毎日自分のことをほめ、頑張っている自分を認めてあげられているからできていること。そう信じて、これからもずっと「私ってすごいね日記」を書き続けていきます。