前回の記事では「誰に」伝えるかをお伝えしました。読者の代表=ペルソナについての説明をしたのですが、覚えていますか???

 そう、私の例でいうと「鈴木さん」「佐藤さん」「山本さん」です。

 今回はこうした「ペルソナ」に対して「何を」伝えるかというお話をしていきます。

ネタが思いつかないときにやっていた「ダメな例」

 何を書けばいいの?

 ブログを書きはじめた頃、よく悩みました。

「―――書くネタが思いつかない」

 悩んだ末、出た答えが「別に今ブログを書かなくてもいいのか……今日は休もう

 そんなことが続き、書くことをやめてしまう。挫折する人の典型的なパターンですね。私も何度か経験しています。

 せっかく「書こう」という気持ちで書き出した。それであれば、途中で断念せず書き続けていきたい。でもね、肝心のネタが浮かんでこないことには仕方がない。

「どうすれば書くネタが出てくるのか?」と悩んでいた当時の私の思考回路を元に、ダメな例を3点お伝えします。

ダメな例1:ネタは降ってくるものと思っている

 ネタが降ってくることを期待して待つ。降ってこなければ、ブログを書かない。

 これが過去の私のスタイルでした。自分ではそれでいいと思っていましたが、よく考えてみると自分本位ですよね。

「定期的な発信ができない=読者が定着しない」という結果に。それに、書いてある内容もバラバラでかなり独りよがりなブログになっていました……

 それでは寂しいですよね。だから「ネタが降ってくる」という「偶然」をたよりにしていてはダメなんです

ダメな例2:パソコンに向かってからネタを考え出す

 ブログ記事はパソコンに向かって書くのが普通。でも、すべてをパソコンに向かって行う必要はありません。

  1.  テーマを考える
  2.  ネタを考える
  3.  リサーチをする
  4.  構成を考える
  5.  記事を書く(入力する)
  6.  装飾をする
  7.  推敲・校正・校閲する

 これらをすべてパソコンに向かって行おうとすると、まず1と2で行き詰まってしまいます。

「考えなきゃいけない」と意識すればするほど、思考が止まる。

 以前の私がそうでした。だからあえてパソコンの前で「テーマ」や「ネタ」は考えないことに決めたのです。

 さらに、会社員をしながらブログを書いているので、ブログを書ける時間は限られています。できるだけ時短をするため1~4の作業は「通勤電車内」「昼休み」「ちょっとした隙間時間」に行っているのです。

ダメな例3:「何が書きたいの?」から考える

「何が書きたいの?」と考えても、思うようにネタが浮かばない。
 そんな時は考え方を変えてみることをオススメします。

  •  想定読者(ペルソナ)の悩みはなにか?
  •  想定読者(ペルソナ)の願望はなにか?
  •  想定読者(ペルソナ)はどんな情報を欲しがっているのか?

 これらを考えると「ネタ」がどんどん湧き出てきます。

ペルソナとたくさん会話する

形式だけのペルソナになっていませんか?

 ペルソナを決めて、その人に向けて文章を書けばいい。

 そう思っていませんか?

①年齢、住所、職業、役職、収入、家族などの属性
②性格、悩み、休日の過ごし方、趣味などのパーソナル面
 これらを決めたのは良いのですが、結局「悩み」だけしかフォーカスしないで文章を作ってしまう。

 そんな「役に立たない」ペルソナ設定をしていませんか?

「はーい!」
 これ、以前の私がやっていたことです。

 ペルソナは設定すればいいのではありません。活用しないと意味がないのです。

 作り上げた属性、パーソナルな面のすべてを意識して、真剣にペルソナの頭の中を想像していく必要があります。せっかくペルソナを決めたのだったら、とことん仲良くなっていきましょう。

ペルソナと会話する方法(1)お悩み相談

「なにか悩みはない?」
 こう話しかけてみましょう。

「オレ、最近仕事のストレスが溜まっているんだ」
 こんな風にペルソナは答えてくれます。

「そのストレスの原因って何なの?」

 ペルソナが返してくれた答えに対して、
「その本質的な原因って何なの?」
「それはどうやったら解決するの?」
「なんでそれが今できていないの?」
 どんどん質問して、深く掘り下げていきます。

「それって自作自演じゃないの……?」

 そうです。自作自演です。あなた自身が投げかけた質問に対して、本当にペルソナになったつもりで、真剣に答えていく

 もし、過去の自分をペルソナに設定しているのであれば、その時の自分を深く想像して答えていく。そうすると客観的に過去の自分の姿を見ることができます。

 あれ、あの時こうすればよかったのか……?

 そんな発見もできます。

 その会話で出てきたことを、詳細にメモしていきます。会話をひろげていけば、どんどんネタが湧いてきます。

ペルソナと会話する方法(2)願望を聞く

 ブログのネタにつながりやすいテーマとして、悩みのほかに「願望」があります。

 願望とひとことで言っても、

「あったらいいな」
「こんなことできたら便利」
「子どもの頃からの夢」……

 さまざまな願望があります。

 だから、
「なにか欲しいものはあるの?」
「もし、目の前に現金100万円があったら何を買いたい?」
「今、自由に転職できるとしたら何をしたい?」……

 さまざまな問いかけができます。

 さらに、
「なんでそう思うの?」
「願いが叶ったらどんな気持ちになるの?」
「願いを叶えるためにはどうすればいいと思っている?」……
 さまざまな深掘りの質問から、どんどん話のネタが生まれてきます

 このように「悩み」「願望」をテーマについて、ペルソナと深く話をしていけば、どんどんネタが生まれてくるのです。

 マンネリ化しないためのコツ5選

 ペルソナに「お悩み相談」「願望を聞く」をする。これでネタ不足にはなりにくいのですが、それだけだと「見る世界」が限られてしまいます。

 結果的に「同じような内容」の記事だらけになってしまわないために、広い視野で考えるクセづけが必要です。

 そこで「マンネリ化しないためのコツ5選」をお伝えします。

1:視点を変える

 1つの題材から1つしかネタを書いちゃいけないということはありません。既に使った題材でも、少し視点を変えて書いてみると全く異なる記事になります。

 マンネリ化しないためにも、さまざまな視点で試してみることがオススメです。

 (例)
  「賛成」の視点⇒「反対」の視点
  「ユーザー」の視点⇒「提供者」の視点
  「教える」側の視点⇒「学ぶ」側の視点
  「先生」としての視点⇒ちょっと詳しい「友だち」としての視点
  「傍観者」としての視点⇒「応援する人」の視点

2:環境を変える

 ネタを考えるのに「パソコンの前」でやる必要はないというお話をしました。どこでも、どんな状況でもネタを考えることは可能ですよね。環境を変えて考えてみると、普段とは違った視点で「ぱっ」とひらめくことがあります

場所を変えてみる:カフェ、公園、書店など
状況を変えてみる:風呂に入っているとき、通勤電車の中、散歩中

3.友だちと会話をする

 友だちとしている会話の中にネタの「ヒント」が埋まっていることも多いですよね。

 ちょっとしたネタを「へー」で終わらせるのではなく「なんで?」「どんな気持ちだった?」と深掘りしてみましょう

 あらたな考え方、価値観を発見できて視野が広がっていきます。

 友だちとの会話では突然「このネタ使いたい!」という場面に遭遇します。
 友だちの前でメモはしづらいのですが、スマホをチェックするフリでこっそりメモをして、ネタに使えそうなものを貯めておきましょう。

 リアルに会う時だけでなく、LINEでの会話などからもネタのきっかけになるヒントが埋まっています。
 しばらく会っていない友だちに「久しぶり。最近どう?」とLINEしてみるのもいいかも知れません。

 もちろん、友だちのプライベートなことは勝手に公表してはいけません。ブログネタに使う場合は、友情関係にヒビが入らないように配慮が必要になるので気をつけましょう

4:過去のブログを別な視点で更新する

 過去に書いたブログ。改めて見てみると

「うーーーーん」
 残念な風が吹いてくることがあります。逆に言うとそれだけ自分自身が成長しているとも取れるので、いいことなんでしょう。

 でも

「うーーーーん」
 で終わらせていたらブログが成長しません。更新して生まれかわらせてみましょう

・同じテーマで書き直す
・記事を更新する
・続編をつくる

 こうした方法が考えられます。こうした方法でもブログのマンネリ化を防ぐことができます。

5:週刊誌を参考にしてみる

 週刊誌は「話題」を売っている訳ですので、ネタの宝庫です。

 興味のあるネタを拾って、それに対しての自分の見解、考え、経験などを記事にするのもよいでしょう。

 おすすめは「dマガジン」や「楽天マガジン」などの雑誌の読み放題サービス。いつでも最新の情報を読めるのでネタ探しに最適です。

 以上、マンネリ化しないためのコツを5つお伝えしました。実践して、あなたのサイトをさらに「いいもの」にしていきましょう。